目次
楽しい留学体験で新しい自分を見つける
現在、Return to Humanity英会話(RH英会話)の講師をされているHaruko Sugiyamaさん(ニックネームHaL、以下、ニックネームに記載)。
活動的で輝き続けている彼女に留学体験で得たものをインタビューしてみました。愛教大のスポーツ健康コースで学んでいた彼女がいかにして今の職業へとたどり着いたのか。
留学の目的
留学の目的、行こうと思ったきっかけは何ですか?
HaLさん 大学一年、19歳の時、英語が大好きだったにもかかわらず単位を落としてしまったことにショックを受けたんです。大好きなのに出来ないということは相当頑張らないとみんなに追いつけないんじゃないかと。
まわりには大学を1年間休んでニュージーランドへ留学に行ったり、バイトでお金をためてオーストラリアに行ったりしている友達もいて、うらやましいなと思っていたんです。でも、私は英語が出来ないし。留学なんて無理だよねと思いながら大学生協で留学のパンフレットを見ていたんですよ。その時、
「英語力なんて関係ないですよ!行ってみたほうがいい、絶対!」
そんな風にスタッフに声をかけられたんです。勉強でする英語と実際使う英語は違うし、現地に行ったら何とかなると。俄然その気になった私は早速両親に気持ちを伝えました。
ご両親の反応はどうでしたか?
HaLさん 猛反対を受けてしまいました。英語も出来ないのに行ってどうするって。うちの親は海外=銃社会と思い込んでいましたからね。そこから両親を説得するため、独学で英語を猛勉強しました。テレビとラジオの英会話レッスンで勉強し、月に一回父親の前で英語を話す機会を設けました。半年ぐらいかかりましたね。
留学前の英語力
初めての留学、英語力はどのくらいでしたか?
HaLさん テレビとラジオでのレッスンのほか、日常会話の本を2冊ほどをほぼ丸暗記しました。行きたくて気持ちが高ぶっていたのであまり不安は感じていませんでしたが、出発する日が近づくにつれて不安になってきました。
スクールに通ったわけでもなく、ほぼ独学での勉強で本当に通じるのか。日本文化について話せる本も1冊持っていきました。これがあれば何とかなるのではないかと。不安なまま始まった留学。
国内線に変わったあたりから一気にまわりが変わりました。今までほぼ日本人だった機内からほぼオーストラリア人へ。オーストラリアの方は優しいのでいろいろ話しかけてくれるのですが、話している内容が分からなくてはじめはどうしようかと思いました。
でも、ゆっくり話してもらったりしながらなんとかコミュニケーションがとれましたね。もう、ほんとに始まるんだという感じでした。
英語力は大事だと思いますか?
HaLさん 数々の留学経験の中でお会いした日本人の中には、ほぼ英語が話せないという方もいましたよ。それでもコミュニケーションが取れてましたし、現地に馴染んでました。要は度胸があれば大丈夫です。
ホームステイ先ではどのようにコミュニケーションをとったのですか?
HaLさん 大学の生協で申し込んでいたのでホームステイ先には日本人スタッフが同行してくれました。まず、ステイ先のファミリールールをお母さんが説明してくれるんですが、それを私がどれくらい理解しているか確認しながら進めてくれましたね。
ステイ先のお母さんの話し方もとても分かりやすく聞き取りやすかったです。ゆっくり話してくれていたのもあると思いますけどね。
留学に行った国、期間、費用
19歳でオーストラリアへ留学
はじめての留学がオーストラリアですね?
HaLさん はい。期間は一か月半。留学フェアをしていたことと、学割も使えて当時で約30万~35万ぐらいだったと思います。はじめての留学では様々なカルチャーショックを受けました。身近なことでは生活スタイルの違いなど。自分の中のあたりまえが当たり前でないことに気づいたんです。この19歳での留学は初めてのことばかり。この体験が本当に楽しくて、帰ってから週5で英会話スクールに通いました。
24歳でフィリピン、セブ島へ留学
英語にかなりはまっていたようですが、その後の進路にも影響しましたか?
HaLさん 留学を期に英語にはまっていた私は、大学のころから英語を教えるお仕事をし始め、大學卒業後、通信教育の先生をしていました。主に英検対策などを教えていたんですが、たまに通信ではなく講習会を開いて直接教えていたのが楽しくって。
直接反応が返ってくる感じとかがね。その直接教える事の楽しさに今度ははまってしまったことと、受験英語ではなく会話を教えたいと思うようになり、その当時の仕事を辞めました。
しっかりお金をためて英語の専門学校に入り、学生に戻ったんです。その時に2回目の留学、一か月半フィリピン、セブ島へ行ったんです。
フィリピン、セブ島を選んだ理由は何ですか?
この時は徹底的に英語を学びたいという思いで日本人がほとんどいない学校を選びました。オーストラリアへ行きたかったのですが、当時オーストラリアは40万円ほどしていたんですよ。
それがフィリピンだと約半額ほどで行けるというプランを韓国の知り合いに教えてもらって、もう迷わずそっちにしました。キャンペーン中だったこともあって15万円~20万円ほどでした。

フィリピン、セブ島留学
韓国の知り合いとの出会いも大きいのですね
韓国では就活の前に留学するのが当たり前なんです。英語が話せないとビジネスが成り立たないという考え方で、留学していないと面接でなぜ行かなかったのか聞かれるそうです。
世界を見たほうがいいという国の考え方なんですよね。今では日本人にも人気なセブ島ですが、当時、フィリピンのセブ島は韓国人がはじめて留学する場所として人気があったんです。

フィリピン留学では浴衣を持って行き、自分で着たり友達に着付けたりしました
29歳から31歳でカナダへ留学&ワーホリ
3度目の留学、カナダへはどのような思いで行ったのですか?
HaLさん カナダへは2年間行きました。世界に通用する英語の教授法を学びたい。観光業についても学びたい。3度目はそんな思いで行きました。留学で半年。あとは就活して働きながらでした。
ワーホリだと学校に通えるのが5か月と決められていて、あとは働くか観光するかという感じだったので、カナダの学生ビザ(COOP)で行きました。学びやいことが5か月で学びきれるのかというのが不安だったのでね。
学んだ分だけ働ける、年齢制限はない、自由度が高いCOOPで行くことにしました。いろいろ条件はありますけどね。途中でCOOPからワーホリに切り替えました。

カナダ留学時、シェアハウスオーナーとシェアメイト

ボランティアで日本語講師を行った時のクラス
カナダでの就活はどんな感じでしたか?
HaLさん カナダでの就活は本当に楽。日本みたいに年齢に制限がなく、職歴や学歴は、自分の強みや書きたいことをフォーカスして書けばいいんです。履歴書に書かなくていいし面接でも答えたくないことは答える必要がないんでよ。
年齢だとか子供がいるとかそんな事で面接で落とされたりしないんですよ。日本とはかなり違いますよね。年齢はかなりのネックですし、小さな子供がいるとなかなか働くところが見つからないのが現状ですもんね。そういう意味でも海外は自由に働ける環境が整っているんです。
どのようなお仕事をされたのですか?
HaLさん 当時、ホテルのハウスキーピングのお仕事でした。朝の8時から始まって14時から15時にはお仕事は終わり。というか、終わる時間は決まってないんです。時間労働ではなく、その日、するべき業務が終れば帰れる。
量より質を大事にした働き方なんです。日本みたいに8時間以上の長時間労働なんてないし。終わってからピクニックに行ったり、色々楽しかったですよ。

カナダ留学時、シェアハウスオーナーとシェアメイトとの家族旅行
収入も基本給とチップで驚くほど日本より溜まってきちゃって。そのお金で旅行でもして帰ろうかと思ったんですが、せっかくだし、カナダの大学でビジネスの事を学ぶ事にしたんです。たまに別のところでツーリズム(観光)についても学んだりしながら、資格を沢山とって日本に帰りました。
留学を成功させるポイント
留学を成功させるポイントは何だと思いますか?
HaLさん 閉じこもっていない事。たくさんの人と会話すること。街角で会話が弾んだりすることも海外では多いので、積極的になること。でも、成功、失敗っていう概念はあまりないかな。
海外の友達が出来たり英語が上達したり、そういうところが成功だといえば成功ですよね。でも、例えばスリにあったり、なにか失敗したと思えるようなことがあったとしても、それは人生経験かなと思うので。
国・期間・費用 ①オーストラリア、1ヶ月半、約30万~35万
②フィリピン・セブ島、1ヶ月半、約15万~20万
③カナダ、2年、約200万
成功するポイント 閉じこもらない事
進路への影響 英会話を教える現在へと繋がる
※金額など詳細は2000年当時の情報です。現在とは相違があることをご了承ください
当たり前って、本当は自分で縛りを作ってるだけなんだって。当たり前のことなんてない。どんな人もこうあるべきだというものはないんだと。今の彼女に概念や壁はありません。どんな事も受け入れるパワーと懐の広さと優しさに溢れています。さらに輝き続ける彼女と私はこれからも繋がっていたいと心の底から思いました。
Return to Human英会話(RH英会話)は名古屋市栄にスクールがあります。webレッスンもありますので興味のある方はこちらを参考にしてください
参考
Return to Human英会話(RH英会話) HaLさんプロフィール楽読栄スクール
コメントを残す